2026年7月1日 自著『修羅と名も無い僧』について

 自著の詩集『修羅と名も無い僧』について、このブログで語る時が来た。この詩集を一言で表現するならば「怒りと赦し」だ。2021年に起きた、かつての仲間達との対立を始めとして、2023年までの怒りを燃す様な出来事を、ひとつずつ集中力を注ぎ対峙する事で、心の底から赦せるまで向き合い続けて、詩作に取り組んだ。私には、それしか取れる手段が無かった。

 十四年前から文芸の道に進んではいたものの、詩作の経験は無かった。しかし、私にとって自身の怒りと向き合う内省のための術として、詩作は助かった。何をするにしても継続が苦手であった私にとって、呼吸の様に持続できる「詩を書く」という習慣は、何よりも有難かったのだ。
 ただし、詩を書き始めたばかりの頃の私は、怒りがむき出しで、とても読めたものではない。それ故に、詩集の原稿にも収録していない。しかし、そういう意味では詩作とは面白いもので、自身の変化がリアルタイムに反映されるため、昨日と今日とで世界の見え方が違う詩を書く、なんてことも起こり得る。

 五年前に詩作を始めるに至って、私を大きく助けてくれたものは、仏教だ。
 特に、自身の生活の指針となる「中道」と「八正道」は、最初の詩集を書く上でも大きな助けになった事は否めない。
「中道と八正道って何?」と思った方々は、仏教について解説された書物を求めるなり、お坊さんに質問するなりしてみてほしい。ざっくばらんに解説すると「釈尊が最初に説かれた教え」の事だ。
 私は偏らない心を探求せざるを得ない体質なので、そのゴールは必然的に八正道となっていた。つまり、『修羅と名も無い僧』の作風に於いても、仏教的背景を持つ詩が多く収録される事になった。我ながら正しい事をしたと自負している。
 これからも、正しい心の在り方で、正しさに背かない詩作を続けたい。

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