日記

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2025年4月17日 唯物的利己心に基づく信頼は幻である

仲が良い内は、人々の間に悦楽が接着剤の役を担い、決別を迎えると、怒りや憎悪が接着剤の役を担う。前者も後者も、縁を断つにまで至れず、同時に互いの存在への過剰な関心を持つ事で、信頼している、仲が良い、敵対している、怨んでいる、そういった、無責任...
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2025年2月2日 耐えながらにして生き続ける

師を前に神の在り処を指す為に心に指を眼にも光を 自身の内外を問わず、欠けた物事に対して執着を続ければ、自己の在り方は醜く歪んでいくだろう。私はこの状態を極度に恐れ、特に執着する心を、可能な限り持たぬ様に……と戒めてきた。しかし、全ての物事が...
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2024年12月22日 理解という二文字の詭弁

人を理解する必要は無い、と私は気づきました。理解を求められました、促されました。しかし、理解できれば、赦せますでしょうか。人が誠実に理解すべき実体は、自身に他ならない。怒りも敵意も憎しみも、反発や復讐の一念のそれらへの、封じて対処する選択も...
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2024年10月24日 怒りは哀しみ

人道まで登れば 苦しみは四苦八苦の一言で済むこれほど解りやすく 幸せな事など他には無い修羅道まで登れば 苦しみは赦しひとつで片付くこれほど解りやすく 幸せな事など他には無い 生まれ変わる世界が六つあるという。そのひとつに『人道』が含まれて、...
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2024年10月10日 父と『ありがとう』を叫んだ日

今は、ただ、ぎこちない照れ笑いをしながら、家族達に、お礼を言いたいだけの、馬鹿息子。「桜の精、ありがとう──」父と二人で地元の山に登った時、満開の桜が美しかった。父は、森を染める緋寒桜に向かって、大声でお礼を叫ぶと、私に向かって微笑んだ。「...
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2024年10月8日 無知である蛹の意義

子供が母親と 手を繋いで歌を唄う愛の意味を知らなくとも 愛される幸せを知っている母親が子供と 手を繋いで歌を唄う我が子を愛する喜びを 愛しながら学んでいる 今日に至るまで、多くの人と出会って、私は恥ずかしい思いを幾度と繰り返してきた。他者と...
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2024年10月6日 生きるための執念

命ひとつを落としました では 済まないんだよ殴られても 侮辱されても 騙されても俺は生きてやる 俺の命の返却先は 神様の膝元だ 執念という一語を耳にすると、様々な感想が返ってきそうだ。怒りや恨みといった負の想念を思わせるものから、欲望や煩悩...
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2024年10月5日 父に宛てた言葉

三十を手前にして、急激に、死期を意識するようになりました。二十歳前後の時の様に、生きていることが不思議で怖いのではなく、「ああ、私もいつかこの世を去るんだ」と納得して、人生の中で一瞬の、若い時期を過ぎつつある私は、明日、今日、いつ死を迎えて...
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2024年10月4日 赦すという必然的選択

三年間 人を赦したい一心で艱難辛苦に耐えたその度に魂は砕けてしまい バラバラの破片を集めた赦そうと努力をする度に 破片はより細かく砕けた遂には砂状になってしまったので 浜辺に撒いてあげたその日から海が 悲しみの受け皿の様に思えて水晶の船を浮...
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2024年10月1日 詩作を始めた春

修羅は争いを胸の内にしまい込み 倫理を片手に眠るかの者は鏡を用いること無く 自らの心に問いただす心が痛くて涙が溢れてくるのだが 良いのだ生きる証だからだ 真の戦いに身を投じたのだ臆病でも 弱くても 立ち向かい 巨悪と対峙する巨悪とは 成長で...